【現代能楽集IX】「竹取」を世田谷パブリックシアターに鑑賞しに行ってきましたよ
実は趣味の一つに舞台鑑賞があります。
舞台好きのおばが誘う人に困ったときに声をかけてくれたのがきっかけで
いまでは月に1回くらいは見に行きます。
今回見てきたのは、世田谷パブリックシアターの芸術監督である野村萬斎が古典の知恵と洗礼を現代に還元すべく立ち上げた「現代能楽集」の第九弾。竹取物語が題材の「竹取」です。
<詳細>
現代能楽集Ⅸ『竹取』 | 主催 | 世田谷パブリックシアター
今年の夏に初めて能を鑑賞した身。
日本語が割とわかるくらいのイギリス人と見に行って、同じレベルでしか理解できていなかった私なので、初めは今回は大丈夫かな、、、わかるかな、、、とちょっと心配してました。
(というか、イギリス人のほうが芸術的なところは理解していたのかも、、、笑
それでも実際に鑑賞してみたら、とてもおもしろかった!
能面がでてきたり、歩き方、言葉の発し方に前に鑑賞した能の要素的なのを垣間見ることができたけど、それ以上にいろんな文化や時代が融合されて、発展した芸術作品になってるんだなと、とても感じた。
これは能なのか?といえば、能ではない気もするけど、
能なのかもね?と言われれば、そうかもね、と答えられる気もする。
だから、現代能楽集ってのはいいネーミングだなと思いました。
さまざまな時代、文化の荒波を生き抜いたからこそ昇華された能があるな、と。そして今後も色々と変遷していくんだろうな、と。
面白いなと感じる舞台をみると、必ず思うことがあって、演出家の人の頭の中ってすごい!!!って思います。
見えてる世界、感じてることを知りたかったり、
一瞬でいいから自分の脳みそと取り替えてもらえないかなって思う。
舞台って、脚本やビデオなんかで形としては残るのかもしれないけど、結局は生もので、その時間・空間を共有した人にしか決してわからないものがある気がする。
刹那的な芸術であるために、なかなかの高度な芸術と思っていて、決して理解することは簡単ではないな、と。
だからこそ面白いなと思います。
これからも、他に人にもぜひ知ってほしいと思う舞台を見つけて、誰かが行ってみたいと思うきっかけ作りができたら素敵だなと思い、ブログを続けてみたいとも思ってます^ ^
PS この本が面白そうと思ってます
三島由紀夫が能楽に現代のシチュエーションで復刻した作品らしい。
伝統芸能ってなかなか理解できないものがあるけど、よくよくいまの時代背景を交えて考えると理解できたり、とっつきにくいものではなくなるんではないかなと思います。