【書籍】「螢・納屋を焼く・その他の短編」作・村上春樹
韓国英語の「Burning」をみてみたくて、
調べてみると原作はなんと村上春樹らしい、ということを知った。
村上春樹の作品ってよくわからないな、と思うし、
「その世界観がすき!」っていう人はなんとなく知的な印象を受ける。
前職、なかなかとっつきにくい同期がいた。
それこそ、私はなんとなくアホなやつだと思われていたとおもう。
偶然、研修からの帰り道が一緒になり、
まずよ〜(T_T)はなすことないよ〜・・・
って思っていたら、読書好き・村上春樹ファンということがわかったので、
「私も何作か読んだよ!」って共有項を見つけるも
「へぇ〜(お前に春樹の何がわかるんだよ!)」というテンションで話してもらえなかった笑
(どうせ私は薄っぺらい人間ですよ。と思う。)
そんな感じでたまに読むけど、「大好きです!」とは言えない村上春樹、久々に読みました。
読んだのは、短編集の「螢・納屋を焼く・その他の短編」
短編を読むのは初めてだったけど、なかなか面白かった。
特に「納屋を焼く」(これに限らずだと思うけど)、直接的な表現と違う方法で人間を表現をしていて、なんでか夏目漱石の「文鳥」を思い出した。
なんだろう。村上春樹の中の人には、感情を見出せない。
なんとなく、物語が始まっていて、人がどういうことで突き動かされるのかわからない。
でも、その物語の中には色合いの変わらない陰鬱さがあるように感じて、悲しくなる。
いま、何も将来がみえずつらい自分にはぴったりだったかもしれない。