ふがいないOL

社会人4年目、岐路。もがきながら文化的生活を営んでいます。

【書籍】「螢・納屋を焼く・その他の短編」作・村上春樹

韓国英語の「Burning」をみてみたくて、

調べてみると原作はなんと村上春樹らしい、ということを知った。

www.youtube.com

 

バーニング 劇場版(字幕版)

バーニング 劇場版(字幕版)

 

 

村上春樹の作品ってよくわからないな、と思うし、

「その世界観がすき!」っていう人はなんとなく知的な印象を受ける。

 

前職、なかなかとっつきにくい同期がいた。

それこそ、私はなんとなくアホなやつだと思われていたとおもう。

 

偶然、研修からの帰り道が一緒になり、

 

まずよ〜(T_T)はなすことないよ〜・・・

 

って思っていたら、読書好き・村上春樹ファンということがわかったので、

 

「私も何作か読んだよ!」って共有項を見つけるも

「へぇ〜(お前に春樹の何がわかるんだよ!)」というテンションで話してもらえなかった笑

 

(どうせ私は薄っぺらい人間ですよ。と思う。)

 

そんな感じでたまに読むけど、「大好きです!」とは言えない村上春樹、久々に読みました。

 

読んだのは、短編集の「螢・納屋を焼く・その他の短編」

 

螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)

螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)

 

 

 

短編を読むのは初めてだったけど、なかなか面白かった。

 

特に「納屋を焼く」(これに限らずだと思うけど)、直接的な表現と違う方法で人間を表現をしていて、なんでか夏目漱石の「文鳥」を思い出した。

 

なんだろう。村上春樹の中の人には、感情を見出せない。

 

なんとなく、物語が始まっていて、人がどういうことで突き動かされるのかわからない。

 

でも、その物語の中には色合いの変わらない陰鬱さがあるように感じて、悲しくなる。

 

いま、何も将来がみえずつらい自分にはぴったりだったかもしれない。